温度管理が人の人生を左右する

温度管理は人の人生を左右します。

夏休み期間中にエアコンが設置されていない公立高校の校舎内で実施される高3の夏期講習はまさに「地獄」です。お金持ちの家庭の生徒たちは、エアコンが効いていて、授業もハイレベルな塾の夏期講習へ行ってしまい、この灼熱地獄の中でクオリティも低い参考書を開かなければならない貧乏学生は悲惨な状況にあります。首から流れ落ちる汗を酒屋のロゴが入った白いタオルで拭いながら、ヒーヒーいいながら講習を受けています。背中は汗でびっしょりで水をかぶったように肌の色まで透けてみえています。

そんな状況で質の良い勉強ができるとは思えません。メリットは「お金がかからない」ことだけです。温度管理は人間の生産的かつ集中する活動には重要なことです。季節を感じないほどに空調の効いた部屋に閉じこもっているのは逆に健康上良くありませんが、受験勉強に集中して何時間も効率よく勉強し続けるには「温度管理」はとても重要な環境づくりであると言わざるを得ません。

その意味でも各自治体の教育委員会は、早急に公立の学校のエアコン設置を100%にすることが急務であるといえます。家庭が裕福でなく夏期講習のお金も出してもらえない家庭の受験生は、エアコンのないサウナと化した教室で何時間も苦しまなければなりません。「夏を制する者は受験を制す」といわれていますし、今は熱中症も心配ですから、是非全公立学校へのエアコン設置を推進することが最優先課題です。

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