保証のための温度管理

温度管理をする目的は、出来上がったものの品質を保証をするためです。

製品は、どのようなものでも温度の影響を受けます。大抵は許容範囲が広いので、問題にはなりません。ただし食品や医薬品など、温度に厳しいものもあります。これらのものは温度の変化によって、健康を害する恐れがあったり、有効性が発揮できない場合もあります。そのように品質劣化や有効性の欠如などが、発生しない状態だったことを証明できるのが記録です。温度管理をしていた時の変位を数値やグラフによって記録します。

その中で品質基準となる範囲を逸脱しているデータがないかを確認します。それが証明されれば、管理下にある間では、品質に影響を与えるようなことが発生していないことを証明することが可能です。それが品質保証であり、顧客への信頼の証となるものです。このことから温度管理は適切な方法で行わなければいけません。手順が違っていた時や測定点が間違っていたこと、ばらつきが大きいことなどは、せっかく記録をしていても品質を保証できるものではありません。

個人の考えで測定するのではなく、組織が決めた手順にしたがって実施する必要があります。また測定器は、定期的に正しく校正されていることも重要です。測定値がずれていたら正しい値を測定できません。校正して正しいことを確認されて初めて、保証される値になると言えます。顧客の信頼を得るためには正しい温度管理をすることが重要です。

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