身の回りにある電化製品には色々な電子部品が使われていますが、電子部品の一つに湿度を検知する湿度計センサーと呼ぶものがあります。
日本は雨が多い国でもあり湿度も高めな国、梅雨時期になると雨が降り続くなどで湿度も高くなりがちです。モノづくりの中では湿気が製品品質に悪影響を与えてしまうこともあり、品質管理の目的で温度計センサーが採用されているケースが多いといいます。湿度計センサーには抵抗の変化量で湿度を検知する電気抵抗式と、コンデンサ容量の変化量で湿度を検知する静電容量式の2種類があります。
電気抵抗式は構造がシンプルで大量生産ができる、電気抵抗の測定で検知するためノイズに強いなどの特徴を持ちます。ただ、電気抵抗式は原理上湿度が10~20%では測定ができないため、低い湿度を計測するための湿度計としての利用は難しいようです。一方、静電容量式は応答速度が速いことや高温度や低温度の中でも使える、そして低湿度測定に優れているなど電気抵抗式の弱点をクリアーしているイメージもあります。
しかし、電気抵抗式の場合はノイズに強い特徴がある反面、静電容量式はノイズに弱い弱点を持ちますので、利用する環境などに応じて使い分けが必要です。尚、湿度計センサーは湿度情報をアナログ信号で出力するので、この信号をデジタル化するための変換が必要になります。湿度計センサーの性能が良くても、変換する際の電子回路の良し悪しで正確性に影響を与えます。