精度の高いセンサーと湿度計

日本では一般家庭でも企業でも様々なタイプの湿度計が使われています。

昭和時代を描いたドラマなどによく出てくるのが、乾湿球形湿度計です。乾湿球形湿度計は、温度の変動やガーゼの取り扱いで誤差が生じることがあります。アナログ式の製品は、毛髪や金属、ナイロンなどの性質を利用して湿度を計測します。アナログ式の代表はバイメタル式と毛髪式です。産業界で広く普及しているのが電子式の湿度計で、半導体などを使用したセンサーで湿度を計測します。

精度の高いセンサーを使っている製品は産業研究用にも使われます。電子式の製品は、アナログ式と比べて反応速度がスピーディーです。電気抵抗式は低湿度で誤差が大きくなりやすく、温度が高くなると素子の劣化が出ています。静電容量式は低湿度観測にも優れ、速やかに応答することができます。アナログ式の製品は短いと1年くらいの寿命になります。寿命が長い製品でも5年程度です。半導体などのセンサーが付いたデジタル式も、アナログ式と同様に経年劣化します。

湿度素子は測定を行う環境により性能が著しく劣化する可能性があるため、寿命期間は製品によって差があります。アナログ式もデジタル式も湿度センサーが劣化するので、定期的なメンテナンスが必要です。メーカー側のサービスもありますが、ユーザー側が小まめにチェックを行うことで湿度計の値の正確さを確認することができます。温度を計測する場合は計測機器の種類と精度、使用年数を把握して使うことが大切になります。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *