品質や状態を良い環境で保存し管理していく上で、温度管理が重要です。
温度管理では、温度を測定し記録・管理するツールとして温度記録計があります。温度記録計には温度データロガーという装置があり、サーモセンサーでデータを計測し、収集、データを保存する機能が備わっています。KNラボラトリーズから発売している超小型のデータロガーは、直径約17mm、厚さ約6mmのボタン電池ほどのサイズです。重さは約3.3gと軽量で、持ち運びが楽です。小型のデータロガーを計測したい場所に置き、データを記録させます。
記録したい日数まで設置をしておき、あとで回収して専用ソフトとケーブルを使って、パソコンで温度の記録と管理を行います。計測が可能な場所は、冷蔵・冷凍庫内の測定や、大気温・水温などの自然環境の測定、受変電設備などです。常圧下の-40°~80°までの環境に対応できますが、高温多湿に弱い特徴があります。人が出入りできるような環境で、計測が難しいものの温度管理に適しているでしょう。
データロガーは断続的に温度を計測する為、長期的に温度管理が必要な場所に使用できます。小型なので場所を取らず、設置場所を選ばないことも利点です。また、人による測定方法の相違からのミスも減らせます。回収したデータロガーをパソコンに接続すると、記録したデータを自動的にデータ化できるので、手間をかけずに管理ができます。ボタン電池が内蔵されており、充電や交換は不可で5年ほど使用出来ます。