適切な温度管理は校正が必要

いろいろな分野で行われている温度管理ですが、適切に行うためには測定器や監視機器の校正が重要です。

校正は基準となる標準と比較して、測定値が正しいことを確認する行為です。同じ数値を表示していても、実際にはずれていた結果だった場合には、問題が発生する恐れがあります。測定器の校正は、測定器の適正さを証明するものであり保証するものではありません。校正を行なった時までの温度管理が前回から正しかったことを確認するものであって、その後の測定が正しいことを保証するわけではありません。

だから校正結果がずれていた場合には、それまでに測定したものを確認する必要があります。ずれが許容範囲内であった場合には問題ありませんが、基準値を逸脱するようなことがあれば、回収などを視野に入れて検討が必要となります。校正の期間が長くなると危害が及ぶ範囲が大きくなるので、リスクを考えて校正期間を決めなければいけません。

温度管理は測定器が異常であることを発見することが難しく、しっかりと校正することが重要です。徐々に値がずれていって、いつの間にか許容値を逸脱してしまう恐れがあります。測定器の異常を気にせず、温度の調整をしてしまうと、過剰な加熱になることもあり、品質に大きく影響する恐れもあります。日々の温度の変化を気にすることで、このような事態を未然に防ぐことができます。確実に行うためには、測定器の日常点検を実施することです。校正までの厳密さはありませんが、異常の発見に役に立ちます。

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